ゆるやかな移住。
私事ですが先日引っ越しをしました!
移住4年目、3回目の引っ越しです。
大学を卒業してすぐに移住したので、最初は諏訪東京理科大学のすぐ近くのワンルームアパートに住み始めました。
その後結婚、これまたアパートに住んでいたのですが、住みながらずっと自分に合う家・土地を探していたのです。
今回のお家も終の住処、とは思っていませんが、すこしずつ自分の理想の暮らし方に近づいているなと感じています。
同じ茅野市内でも、地区によってかなり雰囲気が変わります。
今の家は前のアパートから車で5分くらいですが、住宅街から田んぼに囲まれた里山地域になりました。
まだ半月ですが、田んぼの真ん中に住んでみてわかったことは、
ちょくちょく煙くさい! ということ。(野焼きしているので…)
でも窓からの景色や、帰り道の風景は里山ならではの素敵さがあります。
なかなか優柔不断な私ですが、こんな移住の仕方もあるよということで…
ここに決めた!と移住してこられる方が眩しく見えるおいちゃんでした。
雨続きで庭にきのこが生えました
食べられるのかな…(ダメだと思う)
八ヶ岳山麓と災害
台風21号で被害にあわれた方に心からお見舞い申し上げます。
山々に囲まれた長野県は比較的台風の被害が少ないと言われていますが、
今回は記録的な暴風により、ビニールハウスの倒壊や倒木しているところも多々見られます。
台風が通り過ぎてから2日経ちましたが、原村の一部ではまだ停電しているそうです…(倒木で電線が切れているため)
農作物にも被害があったことと思いますが、
農家の友人は「自然相手の仕事ってこういうもの」という感じで本当に頭が下がります。
地震、台風、大雨、土砂崩れ、と災害続きの日本。
東日本大震災を都会で経験し、都市の弱さを体感してこちらに移住してきた方も多いです。
停電したらトイレも使えないけど、田舎ならそこらへんの茂みですればOK。
流通がストップしても畑にいけば食べ物が手に入る。(春~秋限定)
ご近所ネットワークで助け合える。
たしかに田舎ならではの強さもありますが、近年の災害を見ていると田舎の方が被害が拡大しやすいような気もします。
山や川が近い。
古い家が多い。
高齢者が多い。
もしものときのために、どんなことができるかな。
我が家ではこちらの本を参考に災害時の備えをしています。
つらい経験を乗り越えて発信してくださる方の想いが無駄にならないように、日々意識していたいなと思います。
不動産屋は信頼するな?! 漫画「正直不動産」がおもしろい。
こんにちは。蓼科企画スタッフの及川です。
蓼科企画は「不動産屋」なのですが、正直不動産屋ってうさんくさいですよね。
不動産を扱うために必須の資格「宅地建物取引士」の受験勉強をしているときにも感じたことなのですが、実際に悪い不動産屋は多いようで…
そのために不動産業者を取り締まる(消費者を守る)ための条項がたくさんあります。
試験に合格した後に受ける講習でも
「試験では○○はいけませんって習ったでしょ? そんなこと守ってる会社なんてあんまりないからね。」
と言われて衝撃を受けた記憶が(苦笑)。
先日Amazonを徘徊していたら「正直不動産」という漫画を見つけました。
不動産業界の闇を曝け出す皮肉喜劇!!
営業に必要なこと以外、客に見せも教えもしないーー
そんな不動産業界に前代未聞の爆弾が、いま炸裂する!!
登坂不動産のエース営業マン・永瀬財地は
嘘を厭わぬ口八丁で売り上げNO.1を叩き出す凄腕だった。
だが、とある地鎮祭で石碑を壊して以来、
嘘が上手くつけなくなってしまった…!!
千三つと言われる海千山千の不動産業界で
かつての成績が一気に低下する中、
永瀬は、嘘が上手くつけない正直営業で苦戦するが…!?
不動産屋の裏側を全部ぶっちゃけちゃうニュー・ヒーロー、誕生。
とのこと。
これは読まねば!!と思って読んでみたら、すごく面白い!
不動産屋ってこわい!!
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
「不動産」の「産」は「財産」の「産」、つまり、カネのこと。
だが、その不動産業界には裏があり、闇がある。
だから、たいていの場合、われわれは
不動産取引で手玉に取られ、大損させられる。
そんなわれわれ消費者に、朗報だ。
読めばダマされなくなる物語が、いま始まるーー
無駄にカネを取られるのは、もう終わりだ…!!!!!
不動産業界の黒い裏側を暴きつつ、難しい不動産用語がわかりやすく解説されているので、不動産取引にかかわる全ての方におすすめです。
不動産屋スタッフの私が言っても信用に欠けるかもしれませんが、
蓼科企画もお付き合いのある他の不動産業者さんも、私が知る限りではみんな「正直不動産」なのでご安心を!
夏バテに肉!!いきなりステーキ諏訪店に行ってきました◎
蓼科企画スタッフ及川です。
連日の猛暑も少し落ち着き、高原らしいさわやかさが戻ってきました…ありがたい。
先週は避暑地であるはずの蓼科も異常な暑さ。(といっても最高35度で湿度は低いので、まだ過ごしやすいかも)
毎日そうめん、ごはんに漬物、とさっぱりした簡単なものばかり食べていたら、
なんだか身体に力が入らない…
そうだ肉だ!肉を食べねば!!
と、行ってきました「いきなりステーキ」!
2018年5月に諏訪市四賀にオープン。
どーん!
ランチのワイルドステーキ(200g)。
レアの状態で出てきて、鉄板の予熱で好みの焼き具合に仕上げます。
サラダとスープも付きますが肉を待っている間に食べてしまい…(混み合っていたからか結構待ちました)
あとはひたすら肉と米を食う!!
ひさしぶりにがっつりパワーチャージ。
平成最後の夏!
元気いっぱいがんばります〜!!
(メモ)
・意外にも年配のご夫婦が多い。
・イメージ通り大盛りライスに分厚いステーキをもりもり食べてる男性客も。
・店内はテーブルを真ん中で仕切ったカウンター席のみ(相席)。
・ほぼ隣に「ステーキガスト」があるので満席時もステーキを諦めずに済む。
・現在「肉マイレージカード」を無料で作ってくれるキャンペーン中。通常100円。
ゴールドはともかくプラチナのハードルがすごい…!
空き家講座③ 空き家の活用方法を知ろう!
こんにちは。蓼科企画スタッフの及川です。
空き家講座、最終章。
使う予定がない空き家をどうにかしたい! と思ったとき、どうすればよいのか。
空き家の活用についてお伝えします。
空き家の活用法
空き家を将来にわたって使う予定がない場合、考えられる活用方法は大きくわけて3つ。
- 建物ごと売却
- 賃貸
- 更地にして売却or賃貸
それではひとつずつ見ていきましょう◎
1.建物ごと売却
丸ごと手放す、という一番シンプルな方法です。
維持管理の負担がなくなる、不動産が現金化できるというのが大きなメリットになります。
相続や離婚のため資産を整理する必要がある場合、
現金化することで資産を分割しやすくなるというメリットもあります。
デメリットは所有権を失うこと、また、購入代金と比べると売却代金はかなり下がってしまうこと。
特に別荘は
・同じ時期に購入された方が多いため、売却を考える時期も重なってしまう
・普通の住宅に比べ需要が少ない
などの理由で供給過多という状況です。
2.賃貸
所有権は自分のまま、建物を貸すという方法です。
メリットは
・家賃収入を得られる
・人が住むことで、維持管理の負担が軽減される(風通し・水抜き・草取り・掃除etc.)
ことなどが挙げられます。
デメリットは、借主によっては建物が傷みやすいこと、固定資産税や火災保険料、建物の主要部分の修繕は、貸主負担になること。
また建物の状態によっては、リフォームが必要になることもあります。
最近では「DIY型賃貸借」として、建物を現状のまま貸し、修繕を借主に任せるケースも出てきました。
蔵付きの大きな古民家を2万円で借りて、自力で改築しているという人も!
貸主、借主双方が納得していればお互いにメリットがありますが、トラブル回避のために契約前には十分な協議が必要かと思います。
3.更地にして売却or賃貸
建物の老朽化が著しく中古物件としての活用が難しい場合は、
建物を解体して、土地として売却もしくは賃貸に出すという方法があります。
メリットは、買主の用途が広がるため(工場や太陽光パネルなど)、立地によっては買い手がつきやすくなること。
デメリットは解体費用(目安100万円)がかかること。
また、土地の固定資産税の減免措置がなくなること。
建物が建っていると、土地の固定資産税は本来の6分の1に減額されるのですが、更地にするとその措置がなくなります。
なので、買い手の当てがない状態でむやみに解体することはおすすめしません。
(このこともあってボロボロでも解体が進まないということもあるのですが…特に固定資産税が高い都会では、かなりの痛手になります。)
建物が建ったまま「古家つきの土地」として売却することもあります。
空き家になる前にできること
自分が死んだら使う人がいない家。
将来的に使う予定のない実家・別荘。
そんな「空き家未満」の不動産を所有している方も多いのではないでしょうか。
実際に売ったり貸したりする前にできること、しておいた方がいいことがあります。
1.権利関係の整理
土地、建物の名義人は誰か(全部父のものと思ってたら建物は母名義だった!)、
抵当権はついているかなど、権利関係を整理します。
所有者が亡くなった場合、資産を誰がどう相続するかも話し合っておくことが大切です。
不動産の相続人が決まっていない場合、売却等活用するためには相続人全員の同意がなされないとトラブルにつながってしまいます。
親族間での遺産分割がまとまらず、スムーズに活用できないということにも。
また、所有者が認知症になると、家に関する権利が凍結してしまいます。
「家族信託」や「生前贈与」で、相続が発生する前に財産管理の権限を移しておくこともできます。
いずれも相続が発生したら、すみやかに相続登記をしましょう。
2.家財道具の整理
できれば家の所有者が元気なうちに、少しずつ家財道具の整理を始めましょう。
古い家には物が溢れている場合も多く、一度に片づけるには費用も労力もかかってしまいます。
また、家財道具や装飾品の価値は所有者しか知らない場合も多く、知らずに価値の高いものを処分してしまうことも。
物と一緒に、その家で過ごした時間・思い出も整理できたらいいですね。
おわりに
今は使わなくなってしまったけれど、将来使う予定はないけれど、思い出の詰まった大切なお家だという方も多いのではないでしょうか。
不動産の引き渡しの際、売主さんはすっきりしたような、ちょっと寂しいような表情を浮かべる方が多いような気がします。
大事なお家とのお別れが納得いく形になるように、「本当によかった!」と思えるように、微力ながらお手伝いしていきたいと思います。
空き家講座 ②空き家を所有し続けることで起こりうる問題
前回は、統計情報から空き家の現状を見てみました。
この章では、空き家を所有することで起こりうる問題の話をしていきます。
②空き家にかかるお金の話
使っていなくても、家を所有することでかかるお金があります。
1.固定資産税・都市計画税
まずは税金。
毎年、土地・家屋が所在する市町村に固定資産税を納めます。
税額=課税標準額×税率(1.4%)
市町村によっては都市計画税がかかります。
例)茅野市の場合
税額=課税標準額×税率(0.2%)
使っていてもいなくても、不動産を所有している限りこれらの税金を納める義務があります。
2.水道代・電気代
定期的に通水しないと水道管が錆びたり、排水トラップが干からびて下水の臭いが上がってきてしまうので、水道も契約したままにします。
電気は掃除や点検のため。
空き家の場合、両方とも基本料金程度となりますが、長期になると通算でけっこうな額になってしまいます。
3.その他メンテナンス費用
その他にも、
〇庭木の剪定:草木が伸び放題だと近隣から苦情がくることも。
〇外壁・屋根の塗装:10年毎が目安ですが、ひび割れなど状況に応じて塗り替えます。
など、メンテナンスのために様々な費用がかかります。
所有者が遠方の場合は交通費も。
空き家管理サービスを行う業者も増えています。
放置される空き家
家を使わなくなってからの期間が長くなると、所有者の気持ちが離れてしまう、
相続が発生して現在の所有者はその家に行ったことがない、というケースも出てきます。
その結果、倒壊など、周囲に危険が及ぶおそれがあるほどの空き家が生まれてしまいます。
蓼科・八ヶ岳エリアだと、特に標高の高い位置にある別荘に放置状態にあるようなものが多く見受けられます。
空き家が目立つ状況というのは、治安上、景観上もあまりよくないですよね・・・
空き家等対策特別措置法とは
全国で放置空き家が問題となり、平成26年に国会で「空家等対策の推進に関する特別措置法」(通称:空家等対策特別措置法)が成立しました。
これにより、倒壊や不法投棄、悪臭など、近隣に危害、悪影響を及ぼすと判断された空き家は「特定空き家」と認定され、行政から指導が入るようになりました。
行政の指導、命令に従わない場合は、「代執行」という形で空き家が解体されることも。もちろん解体費用は所有者から徴収されます。
これはあくまで最終手段。
最終的には所有者負担とはいえ一時的には税金で解体をすることになるので、行政としても解体の前に、活用に結び付けたいという思いがあるようです。
茅野市でも「空き家バンク」への登録の呼びかけ、空き家住宅の改修に対しての補助事業を行っています。
空家等の適切な管理をお願いします | 茅野市公式ホームページ
しかしこの法律により、
所有者の「空き家を適正に管理する義務」は以前より強調されているといえます。
次回:空き家の活用法を考えよう。
そんなわけで、使う予定のない空き家を所有し続けることは、金銭的にも気持ち的にも負担が大きくなってきます。
特に所有者が遠方に住んでいる場合は、管理を続けることは大変な作業です。
「子どもに遺すのが申し訳ないから」と「終活」の一環として不動産売却の相談をされる方も。
かつては不動産は「プラスの資産」でしたが、最近では不動産はお荷物にしかならない、と「負動産」なんて言葉も生まれました。
では空き家を所有している場合、また使う予定のない物件を相続する可能性がある場合、どうしたらよいのでしょうか。
次回は空き家活用の可能性について考えていきます。
空き家講座 ①空き家の現状を知ろう!
こんにちは。蓼科企画スタッフの及川です。
こちらの記事でお知らせした「まちゼミ」も残すところあと一日。
tateshinakikaku-oichan.hatenablog.com
すでに空き家を所有している方はもちろん、
空き家を相続する前、相続する家が空き家になる前に知っておきたいあれこれを
このブログでもお伝えしていきますね。
①空き家の現状を知ろう!
この章では「数字で見る空き家の現状」についてご説明します。
空き家の数
2013年の総務省統計局の調査では、
全国の空き家の総数は820万戸、空き家率は13.5%となっています。
長野県茅野市の空き家総数は13,750戸、空き家率は39.6%となっていますが、
これは二次的住宅(別荘など)を含めた数字で
二次的住宅を除くと、空き家の数は3,400戸、空き家率は14.0%で全国平均より少し高いかなという感じですね。
つまり茅野市内には別荘が10,350戸あるということ!改めてすごい数です。
この調査は5年ごとに行われているので、今年(2018年)最新の調査結果が出るはずです。
これからますます増えると言われている空き家。
2016年に株式会社野村総合研究所が出した予測によると、
2033年の全国の空き家数は約2,170万戸、空き家率は30.4%にもなるとのこと。
3~4戸に1戸は空き家、という現実が近づいています。
空き家の内訳
空き家の内訳については国土交通省が調査をしています。
平成26年時点での空き家の利用状況は
- 別荘などとして使っている住宅…40.7%
- 賃貸・売却用の住宅………………11.0%
- その他の住宅(物置・長期不在・取り壊し予定)…42.0%
「空き家問題」として語られるのは、主に「その他の住宅」のこと。
調査によると、建築時期が古いほど「その他の住宅」の割合が多く、
58.9%に腐朽・破損があります。
昭和25年以前に建てられた建物に関しては、75.8%に腐朽・破損があり、
そのうちの5割は
建物の主要部分に不具合(屋根の変形や柱の傾きなど)が生じています。
今後5年程度の利用意向については
- 所有者やその親族が利用する…22.9%
- 賃貸する…………………………6.1%
- 売却する…………………………8.8%
- 空き家にしておく………………21.5%
- 取り壊す…………………………11.2%
となっています。
「その他の住宅」、また建築時期が古いものほど「空き家にしておく」の割合が大きく、
空き家にしておく理由として
- 物置として必要だから
- 解体費用をかけたくないから
- 特に困っていないから
- 将来、自分や親族が使うかもしれないから
といったものが挙げられています。
家は個人の財産です。
空き家にしておくのも、売ったり貸したりするのも所有者の自由なのですが、
2015年、国の施策により、
老朽化した空き家を持ち続けるリスクがより大きくなりました。
次回は空き家を所有する事によって、どんな問題が起こりうるのかをお伝えします!
《参考》
統計局ホームページ/平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果の要約
報道発表資料:平成26年空家実態調査 集計結果について - 国土交通省