空き家講座 ①空き家の現状を知ろう!
こんにちは。蓼科企画スタッフの及川です。
こちらの記事でお知らせした「まちゼミ」も残すところあと一日。
tateshinakikaku-oichan.hatenablog.com
すでに空き家を所有している方はもちろん、
空き家を相続する前、相続する家が空き家になる前に知っておきたいあれこれを
このブログでもお伝えしていきますね。
①空き家の現状を知ろう!
この章では「数字で見る空き家の現状」についてご説明します。
空き家の数
2013年の総務省統計局の調査では、
全国の空き家の総数は820万戸、空き家率は13.5%となっています。
長野県茅野市の空き家総数は13,750戸、空き家率は39.6%となっていますが、
これは二次的住宅(別荘など)を含めた数字で
二次的住宅を除くと、空き家の数は3,400戸、空き家率は14.0%で全国平均より少し高いかなという感じですね。
つまり茅野市内には別荘が10,350戸あるということ!改めてすごい数です。
この調査は5年ごとに行われているので、今年(2018年)最新の調査結果が出るはずです。
これからますます増えると言われている空き家。
2016年に株式会社野村総合研究所が出した予測によると、
2033年の全国の空き家数は約2,170万戸、空き家率は30.4%にもなるとのこと。
3~4戸に1戸は空き家、という現実が近づいています。
空き家の内訳
空き家の内訳については国土交通省が調査をしています。
平成26年時点での空き家の利用状況は
- 別荘などとして使っている住宅…40.7%
- 賃貸・売却用の住宅………………11.0%
- その他の住宅(物置・長期不在・取り壊し予定)…42.0%
「空き家問題」として語られるのは、主に「その他の住宅」のこと。
調査によると、建築時期が古いほど「その他の住宅」の割合が多く、
58.9%に腐朽・破損があります。
昭和25年以前に建てられた建物に関しては、75.8%に腐朽・破損があり、
そのうちの5割は
建物の主要部分に不具合(屋根の変形や柱の傾きなど)が生じています。
今後5年程度の利用意向については
- 所有者やその親族が利用する…22.9%
- 賃貸する…………………………6.1%
- 売却する…………………………8.8%
- 空き家にしておく………………21.5%
- 取り壊す…………………………11.2%
となっています。
「その他の住宅」、また建築時期が古いものほど「空き家にしておく」の割合が大きく、
空き家にしておく理由として
- 物置として必要だから
- 解体費用をかけたくないから
- 特に困っていないから
- 将来、自分や親族が使うかもしれないから
といったものが挙げられています。
家は個人の財産です。
空き家にしておくのも、売ったり貸したりするのも所有者の自由なのですが、
2015年、国の施策により、
老朽化した空き家を持ち続けるリスクがより大きくなりました。
次回は空き家を所有する事によって、どんな問題が起こりうるのかをお伝えします!
《参考》
統計局ホームページ/平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果の要約
報道発表資料:平成26年空家実態調査 集計結果について - 国土交通省